「伊豆に泊りで遊びに行く」というとどんなプランを想像するでしょうか。「二食付きのホテルで夜は豪華なお刺身、朝はレストランでバイキング」そんな旅を想像するかもしれません。Youtubeを探せばそんな旅行記は色々と出てきます。
しかし今回IZU PIXではそんな常識を破る旅「貸別荘の一泊」をご紹介します。今回は夜も伊豆の定番であるお刺身を食べません(食べることも出来ますが)。
■ 貸別荘とは

伊豆には数多くの別荘地がありますが、その別荘を一棟丸ごと活用した民泊が貸別荘です。一軒家ですが元々別荘はお金持ちが非日常を楽しむ為に作った建物ですから、内装がゴージャス&非日常的で面白い作りのものが多い印象です。
また貸別荘を運営するオーナーの思い入れや夢を具現化した施設もあり、一般的なホテルとは違った体験が出来る施設もあります。今回ご紹介するのはどちらかというと後者のタイプの貸別荘になります。
またホテルや旅館は1名様〇〇円という価格設定が多いですが、貸別荘の場合1棟〇〇円という価格になります。今回の施設は1泊約5万円で、1人で泊まろうとすると目玉が飛び出しますが、グループで泊まるとリーズナブルになります(最大6名で宿泊できます)。
■ いざ現地へ

今回はリゾートパークあたがわ内にある「天空テラスリゾートパーク熱川(どんぐりハウス)」に泊まってみたいと思います。伊豆に別荘があること自体は何となく頭では理解していましたが、初めて入ってみると「こんな世界があったのか!」という印象です。
例外はありますが別荘地は市街地、観光地、温泉街などと呼ばれる国道沿いからは山側にある印象です。ただここリゾートパークあたがわは温泉街に一番近い別荘地で最寄りコンビニまで1km位です。
オーナーはリゾートパークあたがわ内で3つの施設を運営していますが、こちらは雑木林だった場所を切り開いて北欧から輸入した建物を設置、アウトドアを楽しめるようなコンセプトで作られた宿泊施設になります。
■ 施設をいろいろと紹介

今回泊まる部屋はこちら、ロフトの上から撮影してみました。下の居室+ロフトで2名です。テラスの下側にもバリ島の小屋風の部屋があり、こちらも定員2名で計4名が宿泊出来ます。個人的にはロフトの上の秘密基地感が非日常で気に入りました。

こちらは国産のサウナ小屋。愛称名が「どんぐり」となっているのはこのサウナの形状がどんぐりに似ているからです。オーナーに話を伺うとオーナー自身が大のサウナ好きで、自分が使って満足できるレベルのサウナを運営している3施設すべてに設置しているそうです。
こちらは電気ストーブ式でアツアツになって来たら石に水を落としてあげて水蒸気を起こします。


テラス。伊豆大島が一望できるロケーション。バーベキューの用具も一式揃っているので夏場の早めの時間に夕食とすれば相模灘の眺望を眺めながら仲間たちとバーベキューを楽しむことが出来ます。

テラス脇には屋根付きテーブルもあります。雨の日はこの場所で談笑しながら食事を楽しむことも出来ます。

食器、調味料も一通り揃っています。ここで鋭い読者は気付いたかもしれませんが、ここでは全てがセルフサービスです。「使った食器は洗って戻す」が貸別荘スタイルです。
■ 1泊2日体験色々

この日は肌寒く、室内での夕食となりました。ここの名物の1つ猪肉です。伊豆の山々には猪や鹿が数多く生息し、専門のジビエ肉店もあります。オーナは仕入れルートを持っていますので、鹿肉、猪肉を別途注文する事も可能です。伊豆は金目鯛も美味しいですが、猪、鹿は一度食べると病みつきになる美味しさです(個人の感想です)。

夜は都会と比べ星が綺麗です。テラスで望遠鏡を使って天体観測なんかも非日常体験になると思います。

予報では雨予報でしたが、何とか天気も持ってくれ朝の大島をテラスから眺めることが出来ました。

そしてそんなテラスで朝食を楽しみます。テラスは東側に開けていますので、昨夜一晩を過ごした小屋が朝日に照らされています。

新鮮な果物やサラダと一緒に楽しむ朝食。周辺には暖かい伊豆らしく果樹園や地場野菜を購入できる朝市などもあります。またスーパーも普通に2件あります。
旅行プランによりどのお店を利用するかは変わってくると思いますが、地元を知り尽くしたオーナーにアドバイスを貰うとより充実した旅行になる事間違いなしです。
ちなみに写真にいちごが写っていますが、いちごは12月頃からゴールデンウイーク位までがシーズンです。歩いて行ける場所に美味しいいちご農園がありますので、オーナーに聞いてみてください。
伊豆旅行というと国道沿いの観光地を数か所巡って、夜はホテルで上げ膳据え膳で刺身を食べて帰ってくるというプランが当たり前で、それ以外のスタイルがあるという発想すらなかったというのは現状でした。
東伊豆に縁を持つ過程で、昨年こちらの施設のオーナー様とお知り合いになりました。
今回ご厚意で取材をさせて頂き、自ら1泊2日を体験してみて新しいスタイルを知ることが出来た訳ですが、今回の施設は完全屋外のキャンプとホテルの中間的な雰囲気でしょうか。
テラスの開放的な雰囲気も良かったですが、やはり夜に食べた猪、鹿が絶品でした。そして早朝の地場産苺も◎でした。
今回は初体験ということで1日の生活をただ羅列するだけの様な記事になってしまった感はあります。しかしなかなか面白い1泊2日だと思いましたし、オーナーの引き出しはまだまだ多そうとお見受けしましたので、こちら系のオモシロ体験レポも継続的にお届け出来ればと思っている次第です。
取材協力:
