今回は伊豆急行線敷設に尽力された東京急行の創業者である五島慶太の碑を見るべく下田にある寝姿山に向かいます。
五島慶太は1959年〈昭和34年〉8月14日に亡くなり、開業を自身の目で見ることが叶わなかった訳ですが、「五島慶太の伊豆に対する愛情や建設に対する熱意が無ければここ伊豆半島に鉄道は建設されなかったであろう」ということで昭和36年12月に建てられたものです。
寝姿山は下田の観光名所の一つですが、伊豆急ファンなら展望台で引き返さずに、是非この碑を自分の目で見て欲しいところです。
寝姿山の山頂公園には徒歩では行けない為、ロープウェイを利用します。乗り場は伊豆急下田駅前、乗車券は往復で1500円です。なお株主優待で3割引き、「伊豆満喫フリーきっぷ」提示で半額とお得に乗る技もあります。
山頂公園には2か所の展望台があり、他にも見所は色々とあります。しかし今回は五島慶太の碑が目当てなので、まずはまっすぐそちらに向かいたいと思います。
五島慶太の碑は地図の右上にあり、ロープウェイの山頂駅からは一番遠い位置にあります。
しかし遠いと言っても直行すれば、ロープウェイ駅から5分程度で到着出来る場所にあります。デジカメのタイムスタンプを確認すると、若干寄り道しながらで6分でした。行程は若干上り坂という感じです。
碑は五島慶太の功績を讃え、「一番電車の通過する日」とありますので、開業の日に建てられた様です。(勿論、開業の日に除幕という意味です)
そしてそんな碑が見つめている先は・・・。
伊豆急行線の終着駅である伊豆急下田駅と駅を中心に発展した下田の街並みです。流石に建立から60年以上が経過すると木々たちも成長する訳で左右は展望が望めないのですが、ここ一角だけはきっちり展望が確保されています。
この地の人々の心の中に五島慶太は生き続けているのだな・・・という想いと、自分が手掛けた鉄道を自身の碑が見守り続けるロマンみたいなものを感じる場所でした。
そしてここを見ると、次は生誕地である長野にも行ってみたくなります。
伊豆急行開業までの記録がYOUTUBEにありました。1:51~に生前の五島慶太が下田で挨拶する姿も見られます。
■ 寝姿山近くのホテル、地図
下田温泉のホテル、旅館色々(じゃらん)
他の取扱店:楽天トラベル