まどが浜海浜公園の錨

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 下田のまどが浜海浜公園には大きな錨のモニュメントがあります。折角港町である下田へ来たのですからここで記念撮影するのも大いにアリだと思います。

 このまどが浜海浜公園には無料の駐車場も併設されていますが、駐車場の利用時間は8:30から17:00となっています。時間を過ぎると施錠されて出られなくなりますので注意が必要です。しかし公園自体は24時間出入りが可能です。

 国道側から見ると錨の奥に下田湾の海面が見られますので良い雰囲気です。この錨は在日米海軍の横須賀基地から寄贈を受けた錨で2002年3月にこの地へ設置されました。色々調べてみましたが、どの船に使用されていたかは分かりませんでした。

 この錨はいかにも「錨」という形状ですが、「ストックアンカー」と呼ばれる錨です。錨の首部分にL字型の棒が突き刺さっていますが、これが「ストック」です。この棒のおかげで海底で錨が適切な角度で海底を引っ掻き船を停めることが出来ます。

 船は錨の重量で停まっていると思っている方がいらっしゃる様ですが、大きな船をこの錨一つで停めるには錨の重量以上に爪が海底を掻く抵抗、錨を繋いでる鎖の海底での抵抗までも必要になってきます。

 ちなみに、この錨はゆるキャン△(シーズン2)の第10話にも出てきます。写真を見て絵を起こしているので当たり前と言えば当たり前ですが、アンカーチェーンの位置も同じでそういう細かいところに感動したりします。


ゆるキャン△(シーズン2)
(Prime Video)

 錨の置物をAmazonで検索すると錨の形は公園のオブジェと同じストックアンカーの形状です。それだけ馴染みのある形状ですが、実は現在の船舶での主流は写真の「ストックレスアンカー」です。

 名称通りストック(棒)が無い錨です。棒が無いことにより収納性に優れ、現在殆どの船は写真の様に錨を船首に収納し機械(ウインドラス)で投錨、揚錨を行います。

 歴史を見ると蒸気タービン船の頃からこのストックレスアンカーが主流になってきた様で「ストックアンカーよりストックレスアンカーの方が新しい」とは言えますが、帆船であり、ディーゼル船でもある初代日本丸、海王丸の両練習船のアンカーはストックアンカーでした。

 この辺は特性によって搭載する錨も異なってきますので、○○時代は××アンカーという言い方は難しいです。

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