
9月28日に実施された「石曳道灌まつり」ですが、前編ではお祭り全体の雰囲気をお伝えしてきました。後半ではメインの石曳と、フィナーレの花火の様子をお伝えしていきたいと思います。

お祭りの雰囲気をご紹介する前に、何故東伊豆町でこんなイベントがあるのか?簡単にお話をしておいた方が理解が深まるかもしれません。
江戸城築城時、ここ伊豆半島東側は石切り場でした。伊豆の山々で切り出した石垣の石を、写真の様な木製の枠に載せ人力で海岸線まで運びました。そしてこれを船に積み替えて江戸まで運んでいたのです。
伊豆稲取駅前には常時この様な形で展示されていますので、是非訪れた際は見てみてください。そして伊東市になりますが、伊豆高原駅前にも同様のものがあります。

その石を運ぶ当時の姿をお祭りとして再現したのが今回の「石曳道灌まつり」です。この石を曳く曳き手は誰でも参加出来て、当日会場で先着順で申し込めます。
ちなみに今年は18:30の祭り開始と同時に受付を開始、19:30頃に満員御礼となりました。参加費無料、イベントで着用する黄色い法被や屋台で使える500円券も貰えますので、私の様な写真撮る専のカメラマン以外は絶対に参加した方が楽しいです。
ちなみにお祭りで曳く石の重さは約12トン、乗用車約10台分の重さです。ちなみに先程の伊豆稲取駅前のものは小ぶりで約3トンです。

侍大将の雄叫びに呼応して曳き手も気力をみなぎらせます。

しかしその日急に集まった250人では石はビクともしません。何度やってもダメ・・・、侍大将が「石が動かないと花火が見れないぞ!」と煽り鼓舞します。
石の上の侍大将を務めたのは「六つの貸切風呂を湯めぐり ふたりの湯宿 湯花満開」の若旦那、石島正和専務です。東伊豆町の関係者から毎年人選されている様です。

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しかし数を重ねると曳き手にも一体感が生まれ、石が動き始めます!

数十センチ、数メートル、少しずつ動く距離が長くなっていきます!
この動かなかったり、逆に勢い良く動きだしたりする間や、侍大将の絶妙な掛け声が見るものを惹き込ませ、会場に一体感を生んでいきます。

町長の超絶楽しそうな顔が撮れたので見て欲しい・・・みたいな写真も撮れました。曳き手も左右で見守る参加者もみんなが楽しそうです。

約12トン、自家用車約10台分の重さの石は動かす度に白煙を吹き上げています。250人が力を合わせて石を前へ前へと動かしていきます。

そしてはるか奥に見えた石もいつの間にか私の前を過ぎゴールまであと少しです。

そして多くの参加者が見守る中無事にゴール!約50mを所要20分で曳ききりました。

侍大将の万歳三唱で2025年の「石曳道灌まつり」の盛り上がりは最高潮を迎えました。

そして最後は海岸で打ち上げられる花火です。

見る場所にもよりますが、打ち上げ地点からが近いので、片瀬寄りでみると見上げる様な至近距離で花火を堪能出来ます。

普段は散策に便利な様にと海岸通りには照明が点灯していますが、花火の20分間は消灯されましたので、より花火の美しさを堪能することが出来ました。
普段は良い写真を撮ってナンボの私ですが、来年はカメラを置いて曳いてみたいなという感じです。
熱川温泉には数多くのホテル、旅館がありますので、面白そうと思った方は是非来年は伊豆熱川を訪れてみてください。
■ 熱川海水浴場 熱川YOU湯ビーチ近くのホテル、地図

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