今日は伊東駅の駅弁、衹園の「いなり寿し」をご紹介します。衹園は戦後間もない1946年から伊東の街で仕出し弁当を作っている老舗で、駅弁のみならず伊東のマリンタウンでもこの味を楽しむことが出来ます。
ところでこの伊東駅はJR伊東線の終着駅であり、伊豆急行線の起点でもあります。しかし駅自体はJRの駅であり、駅弁もJR登録業者となっています。ですから伊豆急行線内の駅弁は伊東駅では購入出来ません。
伊豆の情報サイトがいなり寿しを推していると、「伊豆だから海鮮じゃないの?」みたいな意見も出てきそうですが、会社概要を見ていると伊豆が観光地化する前から地域の台所として仕出し弁当屋として根付いている歴史が分かります。戦後約80年、まさしく伊東の味なのです。
会社概要にある白黒写真を見ると伊豆急線の行き先サボは「下田⇔熱海」と書かれており、当時は伊豆急下田と書かれていなかった事が分かります。それとカメラ目線の芸者さんがお美しいのでご一読を。
いなり寿しなのは創業者の妻の母の実家が稲荷神社だったことからの様です。改札を出ると店舗側に回る事も出来ますが、少なくともホーム側のこのビジュアルでは「ここへ来たらとりあえずいなりを食え!」という雰囲気です。
店内にはいなり寿し以外にも色々なメニューがあります。そしていなり寿し3ケ入り480円を購入しようとしたら、それ以上に主張して来るのが「ぎおんのからあげ」です。
という訳でいなり寿しと唐揚げを購入しました。先程も書きましたが、JRの駅弁なのでいなり寿しは「駅弁●」マーク入りです。
封を開けます。いなり寿しと比較すると、からあげが大きいのが理解出来るかと思います。
いなりはつゆでしっかり味付けされた油揚げがジューシーで美味い!時間の経過と共にパサパサにならない様に厳重な梱包がされていましたが、「お弁当にいなり寿しはいいね!」と再認識させてくれる味です。
そして唐揚げは一般的な定食屋の唐揚げの1.5~2倍位の大きさがあるので、ボリューム満点です。そして冷めていても美味しいのはさすが駅弁クォリティです。
今回は伊東駅の駅弁の紹介としてさせて貰いましたが、冒頭も書きました通り伊東のマリンタウンにもお店があります。車で伊東へ来たらマリンタウンの方が便利かもしれません。
また川奈にある伊東ショッピングプラザデュオ(住所は伊東市玖須美元和田)内にもお店がある様です。
いなり寿しもからあげも、伊東を訪れた際は是非食べてみて欲しい味です。