現在高齢者用住宅である「伊豆天城ハウス」が建っている場所には、かつて「天城いのしし村」というテーマパークがありました。今回は「何故伊豆にいのしし村?」みたいな話や当時の思い出の話などをしていきたいと思います。
調べるといのしし村は2008年11月に閉園になった模様です。今回公開する写真は2010年2月に撮影したものです。
無くなった跡を見に行ったのか、あると思って行ったら無くなっていたのかはもう覚えていませんが、まずは2012年当時の写真を見ながらいのしし村のお話をしていきたいと思います。(全ての写真は柵の外から撮影しています)
■ いのしし村と新天城トンネルは同い年
建物も大きいですが、駐車場も相当な台数を収容出来ます。いのしし村は1970年(昭和45年)にオープンとのことですが、新天城トンネルが開通したのも同じ年です。
新天城トンネルが開通するまでは修善寺から河津に抜けるには、現在観光名所となっている天城隧道(旧天城トンネル)を抜けていくしかありませんでした。
天城隧道へ行った方はご存じと思いますが、林道の様な舗装されていない行き違いも困難な道での移動は大変であっただろうと思われます。
当時新天城トンネルは有料道路でしたが、天城越えが格段に便利になり多くの観光客が見込める様になったことは容易に想像出来ます。そしてその見込み通りいのしし村も多くの観光客で賑わい、Wikiによると入場者数は昭和60年に年間約40万人まで増えた様です。
■ いのしし村の思い出話
看板通り園内のレストラン十六亭では、郷土料理のしし鍋が食べられました。2003年~4年頃にも行っており覚えていますが、イノシシ肉は豚肉が少し脂っこくなったような印象でした。
串カツはその脂っこさがフライの油で更にくどくなった印象を受けましたが、しし鍋は本当に美味しかったです。やはり郷土料理をそのままごちそうになるのが正しいと感じました。
書いていたらまた「しし鍋」を食べたくなってきました。もう20年位経っていますが、忘れられない味です。
ショップ「うりっこ」の「うりっこ」ですが、これはいのししの子供を指します。イラストでは背中に縞模様がありますが、この見た目が作物の「シマウリ」に似ていることからこう呼ばれます。
横の山の中には「いのししレース場」もありました。子供の時行った記憶や、大人になってここを訪れた時に行ったかどうかももう覚えていないのですが、猪のひたすら前に向かって突っ走る性格を利用して、レースを楽しまさせていたようです。
■ 何故この地に「いのしし村」?
ところで何で「伊豆に猪?」というお話しなのですが、周囲の山々は猪の生息地になっています。この場所に限った話ではなく伊豆の山々と言われる様に伊豆には山が多いですが、各所に猪は出没します。
対農作物、家畜という面で見ると害獣なのですが、一方で近隣の和菓子屋さんでは最中を作っており、この地で親しまれている動物だったりします。また峠を東伊豆側に降りた河津町ではふるさと納税の返礼品になっていたりもします。
猪最中 6個入/10個入/15個入/20個入 静岡 天城の猪を型どった最中種に北海道十勝産の小豆餡をたっぷりと包み込みました
【ふるさと納税】【伊豆産イノシシ肉】イノシシ肉希少部位セット(700g)猪肉
■ 近隣の宿泊施設
・ 修善寺、天城峠近くの宿(じゃらん)
・ 修善寺・天城峠近くの宿(楽天トラベル)